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魂の岸辺

集英社文庫 き3−64

出版社名 集英社
出版年月 2009年4月
ISBNコード 978-4-08-746430-6
4-08-746430-X
税込価格 545円
頁数・縦 262P 16cm

商品内容

要旨

東京は下町、向島の料亭に生まれた川田周一。十四歳。母はすでになく、父も別居していた。義兄が家を出て、二人の異母姉と周一だけになった。刑事や物騒な連中が来るようになり、店を嵐の気配が包む。そんな中、周一は煙草や酒を覚え、喧嘩を女を知っていく。しっかり眼を開けていろ、との板前・久我の言葉を胸に、男という向こう岸へ、泳ぎ渡りはじめた少年の成長を描いたハードボイルド青春小説。

出版社・メーカーコメント

思春期の嵐に立ち向かう少年の物語しっかり目を開けていろ! 向島の料亭の三代目を期待される14歳の少年・周一。流れ者の板前から叱責が飛ぶ。煙草を酒を女を、強烈なパンチを知り、「男」となってゆく少年の物語。(解説/香山二三郎)

著者紹介

北方 謙三 (キタカタ ケンゾウ)  
1947年唐津生まれ。中央大学法学部卒。81年『弔鐘はるかなり』でデビュー。83年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞を、85年『渇きの街』で日本推理作家協会賞長編部門を、91年『破軍の星』で柴田錬三郎賞を受賞する。また、2004年『楊家将』で吉川英治文学賞、06年『水滸伝』(全19巻)で司馬遼太郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)