• 本

棒の哀しみ

集英社文庫 き3−65

出版社名 集英社
出版年月 2009年10月
ISBNコード 978-4-08-746497-9
4-08-746497-0
税込価格 565円
頁数・縦 279P 16cm

商品内容

要旨

グレーのスーツ、地味なネクタイ、きちっと刈った髪。よく独り言を呟く神経質な男。一見普通に見えるが、田中という、棒っきれのようにしか生きられないやくざ者だ。強欲な親分の下、苛立っていた。素人をいたぶり、若い衆がやるようなことをする日々。先頭に立って抗争を乗り切り、跡目をとったつもりになるが、分家を言い渡される。のし上がらねばならぬと肚を決めた。文体の実験的な試みが話題を呼んだ記念碑的な連作短編集。

出版社・メーカーコメント

無器用な男の生き様を描く、傑作連作短篇集 どこかはぐれ者のやくざ者。棒っきれのようにしか生きられない男、そんな男にしかわからない哀しみってものもある…。男の世界を描く北方謙三の代表的傑作連作集!(解説/池上冬樹)

著者紹介

北方 謙三 (キタカタ ケンゾウ)  
1947年唐津生まれ。中央大学法学部卒。81年『弔鐘はるかなり』でデビュー。83年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞を、85年『渇きの街』で日本推理作家協会賞長編部門を、91年『破軍の星』で柴田錬三郎賞を受賞する。また、2004年『楊家将』で吉川英治文学賞、06年『水滸伝』(全19巻)で司馬遼太郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)