棒の哀しみ
集英社文庫 き3−65
出版社名 | 集英社 |
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出版年月 | 2009年10月 |
ISBNコード |
978-4-08-746497-9
(4-08-746497-0) |
税込価格 | 565円 |
頁数・縦 | 279P 16cm |
商品内容
要旨 |
グレーのスーツ、地味なネクタイ、きちっと刈った髪。よく独り言を呟く神経質な男。一見普通に見えるが、田中という、棒っきれのようにしか生きられないやくざ者だ。強欲な親分の下、苛立っていた。素人をいたぶり、若い衆がやるようなことをする日々。先頭に立って抗争を乗り切り、跡目をとったつもりになるが、分家を言い渡される。のし上がらねばならぬと肚を決めた。文体の実験的な試みが話題を呼んだ記念碑的な連作短編集。 |
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出版社・メーカーコメント
無器用な男の生き様を描く、傑作連作短篇集 どこかはぐれ者のやくざ者。棒っきれのようにしか生きられない男、そんな男にしかわからない哀しみってものもある…。男の世界を描く北方謙三の代表的傑作連作集!(解説/池上冬樹)