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天国にとどけ!ホームラン 3・11を乗りこえて、バッティングセンターを作った父子の物語

出版社名 小学館
出版年月 2016年3月
ISBNコード 978-4-09-289747-2
4-09-289747-2
税込価格 1,540円
頁数・縦 141P 21cm

商品内容

要旨

2011年3月11日。この日、すべてが変わった。ゼロからの出発。生き残ったお父さんと息子の2人を支えたのは、バッティングセンター建設という夢だった。夢はかなえるためにある―それは、いつしかみんなの夢となる。実話をもとに書き起こしたノンフィクション。

おすすめコメント

生きる勇気を持てる感動物語 2011年3月11日。家族を襲った突然の悲劇。この日、すべてが変わってしまった。ゼロからの出発。地震の後、会社にいた家族は、車でいち早く避難したが、行方不明。千葉清英さんは、会社の後片付けをしているうちに津波にのまれ、必死に橋の欄干にしがみついて九死に一生を得る。学校に行っていた瑛太くんは、校舎が流されなかったので、そのまま避難していて助かった。すべてを失った2人―−。野球少年の瑛太くんを元気づけるために、隣町のバッティングセンターに連れていくドライブの間が、親子の唯一の楽しい時間だった。公園や、学校の校庭は、仮設住宅でつぶされてしまい、野球する場所はどこにもなかったのだ。「ぼくだけでなく、友だちもいっしょに、思いっきり野球したい」 瑛太くんの言葉に、お父さんは、街にバッティングセンターを作ろうと奮闘することになる。2人の夢は、いつしか街の人たち、みんなの夢になっていく。いくつもの困難を乗りこえて、夢を実現した親子の物語。【編集担当からのおすすめ情報】 大変な困難と絶望に打ち勝ち、夢を実現した親子の物語は、感動と、生きる勇気を読者に届けてくれます。物語にも登場する、侍ジャパン代表監督小久保裕紀さんから、オビコメントをいただきました。実話をもとに物語に書き起こしたノンフィクションは、読む人に強い感動をもたらします。夢は、持つだけでは、意味がない、かなえるものなんだと、強く訴えかけてきます。舞台となった気仙沼は、まだまだ復興が進んでおりません。荒れた土地を整備し、住居を整えて、少しずつ前進していますが、それだけで良いのでしょうか? 真の復興とは、何か、心の復興こそ大事なのではないか? あらためて考えさせられる一冊です。

著者紹介

漆原 智良 (ウルシバラ トモヨシ)  
1934年東京・浅草生まれ。児童文学作家、教育評論家。ドラマ「近くて遠い島」が一等入選、NHK放送記念祭賞受賞。児童書、絵本、教育書など多数。『ぼくと戦争の物語』(フレーベル館)で第1回児童ペン大賞受賞。第45回児童文化功労賞受賞。現在、日本児童文芸家協会顧問、日本児童ペンクラブ顧問。執筆、講演に全国奔走中
羽尻 利門 (ハジリ トシカド)  
1980年兵庫県生まれ。日本児童出版美術家連盟会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)