銀輪に花束を
小学館文庫 さ10−1
出版社名 | 小学館 |
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出版年月 | 2010年12月 |
ISBNコード |
978-4-09-408567-9
(4-09-408567-X) |
税込価格 | 503円 |
頁数・縦 | 187P 16cm |
商品内容
要旨 |
「ライディングはいくつもの対話で成り立っている」(本書から)。フリーホイールの金属音、コントロールレバーの操作感、景色や風切り音との対話。何よりも、自分との対話。そして自転車で出会う景色は、いつもどこか懐かしい。故郷の町で、旅先の自然の中で、巡り合う風景と小さな物語。人間に最も近い乗り物である自転車の上では、出会いも別れも、呼吸や鼓動と同じテンポで通り過ぎていきます。早足で通り過ぎる時間の中から切り出された、いくつかの対話や物語を集めた、ショート・ストーリーの花束。その静かな片隅には、つねに一台の自転車があります。 |
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出版社・メーカーコメント
最近、空前の自転車ブームと言われています。街には自転車があふれ、日本人選手の活躍で、ツール・ド・フランスなど大きなレースをテレビ観戦する機会も増えています。しかし、自転車の本当の楽しみは、「自転車と暮らす」ことだと思います。 多くの人が、人生のどこかで自転車に触れたはず。まだ自転車に独りで乗れなかった子供のころ、親に荷台を抑えてもらってよろよろと走った公園。風を切って自転車で通った朝の通学路。彼氏の自転車の荷台に横座りした夕暮れの土手の道(道交法違反ですが)。自転車に乗れない人でも、自転車に触れたことのない人っていないはず。そのドキドキ感、爽快感は共感できますよね。そして自転車のことを思い出すと、かならず風の匂いや、懐かしい風景、友人たちの思い出が蘇ってきます。 自転車で感じる風景は、いつもどこか懐かしい。急ぎ足で通り過ぎる人生の中から切り出された、自転車のように静かなショートストーリー。そしてその風景の片隅には、つねに自転車があるのです。