• 本

非写真

新潮文庫 た−55−5

出版社名 新潮社
出版年月 2018年7月
ISBNコード 978-4-10-144715-5
4-10-144715-2
税込価格 572円
頁数・縦 283P 16cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 東北を舞台に、写真をモチーフに描かれる短編集です。
    写したり写されたり、本当に写真って身近なものですよね。
    もし自分が撮った写真に、この世のものではないものが写っていたら??
    崖から飛び降りてしまった編集者の遺したカメラに写っていたもの、、、
    他の人が撮るとなんともないのに、自分が撮ると亡くなった人が写っている、、、
    カメラ越しにしか辿り着けない異次元、、、、
    などなど写真が身近だからこそ、ふとした怪異も身近にあるというような、、、。

    なんといいますか、みちのくが舞台だからというのもあるのでしょうか、
    柳田国男だとか、小泉八雲だとか、そういう雰囲気を感じました。

    (2018年9月21日)

商品内容

要旨

事故死した編集者が直前に撮影した夜の海の写真。そこに写る波間に漂う突起物を拡大すると…表題作はじめ、シャッターを切ると震災犠牲者の霊が写るようになったカメラマンが、死者が入るといわれる温泉で驚愕の出来事に遭遇する「さるの湯」、昔のアルバムのどの写真にも存在する謎の少女の正体を探る「あの子はだあれ」など、みちのくを舞台にカメラに忍び込む戦慄の世界を描く作品集。

著者紹介

高橋 克彦 (タカハシ カツヒコ)  
1947(昭和22)年、岩手県釜石市生れ。早稲田大学商学部卒業。’83年、『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。’86年『総門谷』で吉川英治文学新人賞、’87年『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、’92(平成4)年『緋い記憶』で直木賞、2000年『火怨』で吉川英治文学賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)