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人生に生きる価値はない

新潮文庫 な−33−10

出版社名 新潮社
出版年月 2011年10月
ISBNコード 978-4-10-146730-6
4-10-146730-7
税込価格 539円
頁数・縦 284P 16cm

商品内容

要旨

人が生れるのも死ぬのも、苦しむのも楽しむのも、何の意味もない。人類も地球もどうせ消滅するのだから、この世のすべてに意味はない。だからこそ好き勝手な価値を創造し、自分の奥底から湧き出す欲望の実現に励むのだ。ニヒリズムの向こうに輝く一筋の光明、全身に横溢して来る自由な気分。一度読んでビックリ、二度読んでスッキリ。「明るいニヒリズム」がきらめく哲学エッセイ集。

目次

1 道徳の暴力(いじめの「本当の」原因
鹿鳴館 ほか)
2 あれも嫌い、これも嫌い(知的エリート主義
ラカン ほか)
3 哲学的に生きるには(私を「克服」する?
他人の幸福 ほか)
4 この世界が「ある」ということ(ニーチェの季節
明るいニヒリズム ほか)
5 中島さんってそういう人?(持続するいま
ルドルフ ほか)

おすすめコメント

いかに懸命に生きても、真も善も美も何もわからないまま死んでしまう。何をしてもどうせ死んでしまう限り、人は不幸である。そして、それから眼を離して生きていることこそが、最も不幸である。「明るいニヒリズム」が充溢している哲学エッセイの数々。哲学的領野に踏み込めば、人生におけるあらゆることにはまったく価値がないのだが、そう「語る」ことにはわずかに価値があるかもしれない……。

著者紹介

中島 義道 (ナカジマ ヨシミチ)  
1946(昭和21)年福岡県生れ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。哲学博士(ウィーン大学)。2009年(平成21)年、電気通信大学教授を退官(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)