黒猫・アッシャー家の崩壊
新潮文庫 ホ−1−4 ポー短編集 1 ゴシック編
出版社名 | 新潮社 |
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出版年月 | 2009年4月 |
ISBNコード |
978-4-10-202804-9
(4-10-202804-8) |
税込価格 | 572円 |
頁数・縦 | 207P 16cm |
シリーズ名 | 黒猫・黄金虫 |
書店レビュー
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- 福文堂書店本店 (愛知県名古屋市中区)
「ゴシック編」ということで、なんとも幻想的です。
表題の「黒猫」が1作目に配されているのですが、のっけから動物虐待の話で気が滅入る、、、。
読み進めて行くうちになんともいえない不気味さが増していき、最後の最後に「おお、、、!!」となるのです。
面白いぞ、ポー、面白いぞ!
他にも「赤き死の仮面」「ライジーア」「落とし穴と振り子」「ウィリアム・ウィルソン」「アッシャー家の崩壊」が収録されており、どれも非常に個性が強いです。
特に「赤き死の仮面」の色彩の表現が鮮やかさや、「落とし穴と振り子」のじりじりとした緊迫感など、
景色だけでなく物音や人々の嬌声なども聞こえてくるようで、
まるで自分がその場にいるような気分になります。
些細なことですが、「ガルヴァーニ電池」という単語が2回出てきます!
比喩表現として出てくるのですが、19世紀当時最新の技術ということで、
その時代の空気を感じることが出来、そのあたりも味わい深いです。(2017年12月7日)
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商品内容
要旨 |
詩人であり、批評家であり、推理小説の祖であり、SF、ホラー、ゴシック等々と広いジャンルに不滅の作品の数々を残したポー。だがその人生といえば、愛妻を病で失い、酒と麻薬に浸り、文学的評価も受けられず、極貧のまま、40歳で路上で生を終えた―。孤高の作家の昏い魂を写したかのようなゴシック色の強い作品を中心に、代表作中の代表作6編を新訳で収録。 |
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