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西田幾多郎 無私の思想と日本人

新潮新書 589

出版社名 新潮社
出版年月 2014年10月
ISBNコード 978-4-10-610589-0
4-10-610589-6
税込価格 924円
頁数・縦 255P 18cm

商品内容

要旨

考えに考え抜き、自分の底を突き破った先にあるものは―。世の不条理、生きる悲しみ、人生のさだめなどを、歩きながら沈思黙考し、「日本人の哲学」を誕生させた西田幾多郎。自分であって自分でなくする「無私」とはどんな思想なのか。その根源にある「無」とは何か。純粋経験、理性と精神、死と生、論理と生命、根本実在…難解な言葉をかみくだき、「西田哲学」の沃野を、稀代の思想家が柔らかな筆致で読み解く至高の論考。

目次

西田幾多郎の「道」
「無の哲学」の誕生
「純粋経験」とは何か
「絶対無の場所」について
「死」と「生」について
特攻精神と自死について
日本人の宗教意識
「有の思想」と「無の思想」
「日本文化」とは何か
大東亜戦争と西田哲学
絶筆「私の論理について」
「永遠の今」と無始無終の時間
西田哲学の毒

著者紹介

佐伯 啓思 (サエキ ケイシ)  
1949(昭和24)年、奈良県生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科教授。東京大学経済学部卒。同大学院経済学研究科博士課程単位取得。2007年正論大賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)