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患者が知らない開業医の本音

新潮新書 982

出版社名 新潮社
出版年月 2023年1月
ISBNコード 978-4-10-610982-9
4-10-610982-4
税込価格 880円
頁数・縦 222P 18cm

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要旨

ちょっとした体調の悪化や風邪、花粉症など軽症の時に訪れるのが、街に点在するクリニックだ。症状がひどくなったり、重大な疾患が見つかった場合には大学病院や地域の中核病院を紹介してもらうことになる。こうした大病院で患者を診る医師は「勤務医」、クリニックの医師の多くは「開業医」である。本書では、重病で大学病院で働けなくなった小児外科医が、残された道としてクリニックを開業するまで、そして開業医になってからの奮闘ぶり、クリニックを開設して初めてわかったことなどを、当人がユーモアを交えて語り尽くしている。千葉大学附属病院小児外科で20年弱勤務医として働いていた著者は、40歳で脳動脈瘤を発症。病棟勤務は無理と判断され、辞めざるを得なくなり、研究者の道を探るがポストが空いていないと断られる。困った著者は、ある研究所で就職相談をした折に、開業医という選択肢もあると教えられたことを思い出す。著者は1961年東京都生まれ。千葉大学附属病院にて小児がんの治療・研究に携わった後、2006年、千葉市に「松永クリニック小児科・小児外科」を開業した。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2023年2月28日]

商品内容

要旨

まさかの脳動脈瘤発症、大学病院で働けなくなった著者に残された道は「開業医」だった。貯金少なめ、経営知識ゼロでどうする?飛び込むとそこは開業医だけが知る医療のワンダーランド。患者の取り合い、鼻血から小児難病まで、クレーマー、高額な医師会費、コロナで収入激減。「よう、儲かってる?」なんて聞かないで―。医師の実力とは、と問い続けながら日々奮闘する舞台裏を、ユーモアを交えて明かす。

目次

40歳、大学病院を去ることに
「残念ですが、ポストが空いていません」
貯金200万で開業できる?
「ここに建てよう」妻が指差したのは
30人の教授に決意の手紙
開業医になって驚いた
「この子、死ぬんじゃないか?」救急車に同乗
医局員と院長、どっちが楽しい?
医師会は「弱小圧力団体」?
クリニック名はどうすべきか
小児科と耳鼻科の微妙な関係
大学病院でやり残したこと
頼まれ仕事はするもんじゃない
やってきました、クレーマー
クリニックの選び方、教えます
「よう、儲かってる?」
小児医療はなかなか難しい
自由な時間をどう使うか
医師としての実力

出版社・メーカーコメント

まさかの脳動脈瘤判明、大学病院で働けなくなった著者に残された道は「開業医」だった。貯金少なめ、経営知識ゼロでどうする? 飛び込むとそこは開業医だけが知る医療のワンダーランド。患者の取り合い、突如やってくる緊急事態、クレーマーとの直接対決、年会費42万円もする医師会加入。「よう、儲かってる?」なんて聞かないで――。医師の実力とは、と問い続けながら日々奮闘する舞台裏を、ユーモアを交えて明かす。

著者紹介

松永 正訓 (マツナガ タダシ)  
1961(昭和36)年東京都生まれ。千葉大学医学部卒業、小児外科医に。同大附属病院で小児がんの治療・研究に携わる。2006年、「松永クリニック小児科・小児外科」開業。著書に『運命の子 トリソミー』(第20回小学館ノンフィクション大賞)『発達障害に生まれて』等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)