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寺田寅彦 漱石、レイリー卿と和魂洋才の物理学

中公新書 2147

出版社名 中央公論新社
出版年月 2012年1月
ISBNコード 978-4-12-102147-2
4-12-102147-9
税込価格 946円
頁数・縦 259P 18cm

商品内容

要旨

文理に異才を発揮した寺田寅彦には、二人の“師”がいた。夏目漱石とイギリスのノーベル賞科学者レイリー卿である。「空はなぜ青いか」の謎を解いたレイリー卿は、私邸の実験室で研究に耽る「道楽科学者」であった。寅彦もまた、随筆や俳句を発表し、音楽や絵画を愉しむ一方で、「尺八の音響学」「椿の落下運動」など、意表をつくテーマの研究にあけくれた。寺田物理学の真髄に迫り、その和魂洋才の精神をさぐる。

目次

1章 寺田寅彦と二人の師―漱石とレイリー卿
2章 レイリーと古典物理学―青空の謎から音響学まで
3章 レイリーとノーベル賞―アルゴンの発見と放射理論
4章 寺田寅彦と古典物理学―尺八から椿の花の落下まで
5章 寺田寅彦と新しい物理学―X線回折と結晶構造の美
6章 寺田寅彦と科学随筆―二十世紀物理学の助走
7章 寺田寅彦と漱石の面影―別れと“再会”

著者紹介

小山 慶太 (コヤマ ケイタ)  
1948年、神奈川県生まれ。1971年、早稲田大学理工学部卒業。1988年、同大学院博士課程修了。理学博士。現在、早稲田大学社会科学総合学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)