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マスメディアとは何か 「影響力」の正体

中公新書 2706

出版社名 中央公論新社
出版年月 2022年7月
ISBNコード 978-4-12-102706-1
4-12-102706-X
税込価格 968円
頁数・縦 271P 18cm

商品内容

要旨

「マスコミを信じるな」。ネットの浸透に伴い、高まるマスメディア不信。長く独占的地位にあった新聞、ラジオ、テレビに、近年は不要論まで語られる。社会にとって、マスメディアとはどのような存在なのか。そもそも、「世論を動かすほどの大きな影響力を持つ」というイメージは真実なのか。長年の研究成果をふまえ、問題視される偏向報道、世論操作などの実態を科学的に検証し、SNS時代のメディアのあり方を問いなおす。

目次

第1章 マスメディアは「魔法の弾丸」か―強力効果論とその限界
第2章 マスメディアは人々に影響を与えない?―限定効果論の登場
第3章 社会に広がる「2つのバイアス」―第三者効果と敵対的メディア認知
第4章 「現実認識」を作り出すマスメディア―「新しい強力効果論」の出現
第5章 マスメディアとしてのインターネット―「選好にもとづく強化」と注意経済
第6章 メディアの未来、社会の未来―「健全な民主主義」のための役割

出版社・メーカーコメント

「マスコミの偏向を信じるな」。インターネットの接触が増えるにつれて、高まる既存メディアへの不信。これまで不動の地位を築いてきた新聞、ラジオ、テレビに、近年は不要論まで語られる。視聴者に大きな影響を及ぼし、偏向報道で世論を操るという「負のイメージ」は、果たして真実なのか。本書では、マスメディアの「影響力」を科学的に分析。問題視される偏向報道、世論操作などの実態を解明し、SNS時代のメディアのあり方の検討を試みる。

著者紹介

稲増 一憲 (イナマス カズノリ)  
1981(昭和56)年東京都生まれ。東京大学文学部卒業。同大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。博士(社会心理学)。武蔵大学社会学部助教、関西学院大学社会学部准教授を経て、2018年より同大学社会学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)