平等とは何か 運、格差、能力主義を問いなおす
中公新書 2846
出版社名 | 中央公論新社 |
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出版年月 | 2025年3月 |
ISBNコード |
978-4-12-102846-4
(4-12-102846-5) |
税込価格 | 990円 |
頁数・縦 | 234P 18cm |
商品内容
要旨 |
一億総中流といわれてきた日本。いまや格差が広がり、社会の分断も進んでいる。人生が親ガチャ・運しだいでよいのか。能力主義は正しいか。そもそも不平等の何がわるいのか。日本の「失われた30年」を振り返り、政治哲学と思想史の知見から世界を覆う不平等に切り込み、経済・政治・評価の平等を問いなおす。支配・抑圧のない、自尊を下支えする社会へ。財産が公平にいきわたるデモクラシーの構想を示す。 |
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目次 |
第1章 不平等の何がわるいのか?(本書の特徴 |
出版社・メーカーコメント
平等な社会の実現は、自由と並んで、人々が近代社会で追求した一大テーマであった。だが現代は不平等が消えるどころか増大し、深刻な分断を生んでいる。かつて一億総中流といわれた日本も同様だ。能力主義は正義なのか。人生は運次第か。財産所有のどこが不公正か。格差・差別をどう是正するか。気鋭の思想史家が熱き筆で自身の世代的な境遇も織りまぜ、哲学者たちの知的遍歴をたどり、世界を覆う不平等を根底から問い直す。