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児童養護施設施設長殺害事件 児童福祉制度の狭間に落ちた「子ども」たちの悲鳴

中公新書ラクレ 743

出版社名 中央公論新社
出版年月 2021年10月
ISBNコード 978-4-12-150743-3
4-12-150743-6
税込価格 946円
頁数・縦 246P 18cm

商品内容

要旨

未成熟なまま施設を「卒業」し、孤独の海でもがく若者を救え!虐待を受けた子ども、身寄りのない子どもたちが暮らす児童養護施設。2019年、児童養護施設の元入所者が、誰よりも自分に救いの手を差しのべた施設長を殺害。不可解な事件の背景には児童福祉制度の構造的な問題があった。どんな境遇に生まれようが、子どもには等しく未来があるはずだ。そんな思いで筆者は立ち上がった。NHK総合「事件の涙 未来を見せたかった―児童養護施設長殺害事件」をもとに執筆した渾身のルポルタージュ。

目次

第1章 施設長殺害事件の衝撃―刺したのは元入所者だった…
第2章 児童養護施設の実像
第3章 “アフターケア”の先に待ち受けていた事件―深層には何があったのか
第4章 施設の子どもたちが陥る苦境―“原則18歳で退所”の代償
第5章 施設の子どもたちの社会的自立をどう支えるのか
第6章 積み残された課題―これからの社会的養護に求められるもの

出版社・メーカーコメント

虐待を受けた子ども、身寄りのない子どもたちが暮らす児童養護施設。2019年、児童養護施設の元入所者が、誰よりも自分に救いの手を差しのべた施設長を殺害。不可解な事件の背景には児童福祉制度の構造的な問題があった。どんな境遇に生まれようが、子どもには等しく未来があるはずだ。そんな思いで筆者は立ち上がった。NHK総合「事件の涙 未来を見せたかった 〜児童養護施設長殺害事件〜」をもとに執筆した渾身のルポルタージュ。

著者紹介

大藪 謙介 (オオヤブ ケンスケ)  
NHK報道番組ディレクター。1985年、京都府生まれ。2008年、NHK入局。名古屋放送局を経て、2013年から報道局政経・国際番組部で政治番組の取材・制作を担当。日曜討論、国会中継のほか、クローズアップ現代「“政治を変えたい”女性たちの闘い」、目撃!にっぽん「政治家 野中広務の遺言」、NHKスペシャル「永田町・権力の興亡 最長政権 その光と影」、「パンデミック 激動の世界・問われるリーダーたちの決断―“第3波”に揺れる自治体」などの制作を担当
間野 まりえ (マノ マリエ)  
NHK社会部記者。1988年、愛知県生まれ。2011年、NHK入局。京都放送局・甲府放送局を経て、2018年、報道局社会部へ。警視庁クラブや厚生労働省クラブで事件・社会福祉を取材。NHKスペシャル「#失踪 若者行方不明3万人」、クローズアップ現代+「徹底追跡!“アポ電強盗”本当の怖さ」、「幼保無償化 現場で何が―少子化対策をどう進める」、「“新たな日常”取り残される女性たち」などの制作を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)