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現代世界の十大小説

NHK出版新書 450

出版社名 NHK出版
出版年月 2014年12月
ISBNコード 978-4-14-088450-8
4-14-088450-9
税込価格 902円
頁数・縦 282P 18cm

商品内容

要旨

私たちが住む世界が抱える問題とは何か?その病巣はどこにあるのか?そして未来はどこへ向かうのか?これらの疑問に対して、いま小説は、どう答えられるのか―。モームの名エッセイ『世界の十大小説』刊行から六十年、池澤夏樹が新たな「世界文学」を擁して激動の現代世界を問い直す。

目次

世界文学を再定義する
第1部 「民話」という手法(マジックなリアリズム―ガブリエル・ガルシア=マルケス『百年の孤独』
「真実」だけの記録―アゴタ・クリストフ『悪童日記』)
第2部 「枠」から作り直す(恋と異文化―ミルチャ・エリアーデ『マイトレイ』
名作を裏返す―ジーン・リース『サルガッソーの広い海』 ほか)
第3部 「アメリカ」を相対化する(国境の南―カルロス・フエンテス『老いぼれグリンゴ』
アフリカに重なるアメリカ―ジョン・アップダイク『クーデタ』 ほか)
第4部 「体験」を産み直す(消しえない戦争の記憶―バオ・ニン『戦争の悲しみ』
闇と光の海―石牟礼道子『苦海浄土』)

著者紹介

池澤 夏樹 (イケザワ ナツキ)  
1945年、北海道生まれ。作家・詩人。埼玉大学理工学部中退。88年『スティル・ライフ』で芥川賞、93年『マシアス・ギリの失脚』で谷崎潤一郎賞、2010年「池澤夏樹=個人編集 世界文学全集」で毎日出版文化賞、11年朝日賞、ほか多数受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)