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運命の人 1

出版社名 文藝春秋
出版年月 2009年4月
ISBNコード 978-4-16-328110-0
4-16-328110-X
税込価格 1,676円
頁数・縦 251P 20cm
シリーズ名 運命の人

商品内容

要旨

毎朝新聞政治部記者、弓成亮太。政治家・官僚に食い込む力量は天下一品、自他共に認める特ダネ記者だ。昭和46年春、大詰めを迎えた沖縄返還交渉の取材の中で、弓成はある密約が結ばれようとしていることに気づいた。熾烈なスクープ合戦の中、確証を求める弓成に蠱惑的な女性の影が―。

出版社
商品紹介

毎朝新聞政治部記者、弓成亮太。不遜な態度で上司の不評を買っているが、政治家や官僚に食い込む力量は天下一品、自他共に認める特ダネ記者である。 昭和四十六年春、大詰めを迎えていた沖縄返還交渉取材の中で、弓成はひとつの疑惑を嗅ぎつけた。 米軍によって破壊された沖縄の土地を元に復するための資金を、日本側が肩代わりするという密約が結ばれようとしていたのである。 折しも弓成は、旧知の外務審議官の秘書・三木昭子の蠱惑的な眼差しに惹かれ、逢瀬を重ねるようになっていた。 三木から入手した数々の電信文は、まさに密約を証明する決定的な証拠であった。 だが、取材源を曖昧にした記事は読者の反響を呼ばず、密約を内包したまま返還協定はついに批准間近となる。 弓成は焦った。今明らかにしなければ、すべては闇に葬り去られてしまう。弓成はひとつの賭けに出た―。

おすすめコメント

取材・執筆に八年を費やした著者待望の巨篇。雑誌連載時から大反響を呼んだ大作がついに刊行開始。戦後政治の闇に挑んだ新聞記者の愛と挫折、再生のドラマを、徹底取材で描く。

著者紹介

山崎 豊子 (ヤマサキ トヨコ)  
大阪市に生まれる。京都女子大学国文科卒業後、毎日新聞大阪本社に入社。昭和32年、処女長編「暖簾」を刊行。翌33年、「花のれん」で第三十九回直木賞受賞。以後、それまで聖域とされていた分野をテーマとし、意欲的な長編を発表し続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)