• 本

夫・車谷長吉

出版社名 文藝春秋
出版年月 2017年5月
ISBNコード 978-4-16-390647-8
4-16-390647-9
税込価格 1,728円
頁数・縦 277P 20cm

商品内容

要旨

十一通の絵手紙をもらったのが最初だった。直木賞受賞、強迫神経症、お遍路、不意の死別。異色の私小説作家を支えぬいた詩人の回想。

目次

1(絵手紙
出会いまで
『鹽壷の匙』のころ
結婚まで)
2(千駄木

低迷運
狂気)
3(『赤目四十八瀧心中未遂』のころ
直木賞受賞・光と影
終の住処
けったいな文士)
4(南半球一周航海へ
初恋の人のことなど
お遍路)
5(異変
永訣)
6(墨書展)

おすすめコメント

この世のみちづれとなって―― 十一通の絵手紙をもらったのが最初だった。直木賞受賞、強迫神経症、お遍路、不意の死別。異色の私小説作家を支えぬいた詩人の回想。【本文より】 長吉は二階の書斎で原稿を書き上げると、それを両手にもって階段を降りてきた。「順子さん、原稿読んでください」とうれしそうな声をだして私の書斎をのぞく。私は何をしていても手をやすめて、立ち上がる。食卓に新聞紙を敷き、その上にワープロのインキの匂いのする原稿を載せて、読ませてもらう。(中略) それは私たちのいちばん大切な時間になった。原稿が汚れないように 新聞紙を敷くことも、二十年来変わらなかった。相手が読んでいる間中、かしこまって側にいるのだった。緊張して、うれしく、怖いような 生の時間だった。いまは至福の時間だったといえる。(本文より)

著者紹介

高橋 順子 (タカハシ ジュンコ)  
1944年、千葉県飯岡町(現・旭市)生まれ。千葉県立匝瑳高等学校卒業。東京大学文学部フランス文学科卒業。青土社などの出版社に勤務。1987〜98年、書肆とい主宰。98〜2005年、法政大学日本文学科非常勤講師。1993年11月、作家車谷長吉と結婚。86年『花まいらせず』で現代詩女流賞、90年『幸福な葉っぱ』で現代詩花椿賞、97年『時の雨』で読売文学賞、2000年『貧乏な椅子』で丸山豊記念現代詩賞、14年『海へ』で藤村記念歴程賞、三好達治賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)