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漢字と日本人

文春新書 198

出版社名 文藝春秋
出版年月 2001年10月
ISBNコード 978-4-16-660198-1
4-16-660198-9
税込価格 990円
頁数・縦 250P 18cm

商品内容

要旨

「カテーの問題」と言われたら、その「カテー」が家庭か假定かあるいは課程か、日本人は文脈から瞬時に判断する。無意識のうちに該当する漢字を思い浮かべながら…。あたりまえのようでいて、これはじつは奇妙なことなのだ。本来、言語の実体は音声である。しかるに日本語では文字が言語の実体であり、漢字に結びつけないと意味が確定しない。では、なぜこのような顛倒が生じたのか?漢字と日本語の歴史をたどりながら、その謎を解きあかす。

目次

第1章 漢字がやってきた(カテーの問題
世界でたったひとつの文字
漢語とはどういう言語か
不器用な日本人)
第2章 日本人は漢字をこう加工した(訓よみとかな
日本語の素姓
漢字崇拝という愚)
第3章 明治以後(新語の洪水
翻訳語―日本と中国
顛倒した言語―日本語
「歴史」と「進歩」)
第4章 国語改革四十年(漢字をやめようという運動
国語改革とは何だったのか
当用漢字の字体
新村出の痛憤)
終章 やっかいな重荷

出版社
商品紹介

本来漢字は日本語とは無縁。だから日本語を漢字で表すこと自体に無理があった。その結果生まれた、世界に希な日本語の不思議とは。

おすすめコメント

本来漢字は日本語とは無縁。だから日本語を漢字で表すこと自体に無理があった。 その結果生まれた、世界に希な日本語の不思議とは?

著者紹介

高島 俊男 (タカシマ トシオ)  
1937年生れ、兵庫県相生出身。東京大学大学院修了。中国語学・中国文学専攻。著書に『李白と杜甫』、『水滸伝と日本人』(第5回大衆文学研究賞)、『三国志きらめく群像』、『本が好き、悪口言うのはもっと好き』(第11回講談社エッセイ賞)、『漱石の夏やすみ』(第52回読売文学賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)