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「反米」日本の正体

文春新書 1021

出版社名 文藝春秋
出版年月 2015年4月
ISBNコード 978-4-16-661021-1
4-16-661021-X
税込価格 858円
頁数・縦 222P 18cm

商品内容

要旨

打算の政治を続ける日本と、まず理念ありきのアメリカ。歴史認識問題、沖縄基地問題、緊迫する東アジアなど複数のリスクが絡み、曲がりなりにも良好な関係を保ってきた日米関係は今危機にある。その根っこには何があるか。戦後日本に巣食う「反米」の正体を在米作家が読み解く。

目次

第1章 オバマは安倍政権を見捨てたのか(アベノミクスがリベラルというパラドックス
リーマン・ショック脱出は日本経済がお手本 ほか)
第2章 「親米保守」の賞味期限(日米同盟を担い続けた「親米保守」
「ねじれ」の解説としての陰謀論 ほか)
第3章 凍りついたリベラルの「反米感情」(「反米リベラル」の特殊性とは何か?
感情論としての「反米リベラル」 ほか)
第4章 アメリカの「押しつけ」と「ラブコール」(沖縄問題という「ねじれ」
アメリカにとって「沖縄」が実務問題である理由 ほか)
第5章 日米同盟破綻、回避への道(ユニークな日米関係と「ねじれ」
日米関係に顕著な「疲労感」 ほか)

おすすめコメント

危機が幾度か叫ばれながらも、戦後70年間、日本にとって重要な国であり続けてきたアメリカ。そのアメリカが一貫してパートナーとしたのが日本の「親米保守」勢力だった。日本を「冷戦の盾」として位置づけるうえで、それは必然の選択だったのだ。しかし冷戦構造が崩れたいま、「親米保守」は一つの「ねじれ」として日米関係に影をおとしている。そしてアメリカ型金融資本主義やTPPを批判する「反米リベラル」もまた……。打算の政治を続ける日本と、まず理念ありきのアメリカ。歴史認識問題、沖縄基地問題、集団的自衛権、そして台頭する中国の存在など、複数のリスクが絡み、大きなクライシスにさらされている日米関係。戦後70年続く日米「ねじれ」の闇に在米作家が鋭く迫る。

著者紹介

冷泉 彰彦 (レイゼイ アキヒコ)  
1959年東京生まれ。作家、ジャーナリスト。プリンストン日本語学校高等部主任。東京大学文学部卒業。コロンビア大学大学院修了。福武書店(現ベネッセコーポレーション)勤務を経て93年に渡米(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)