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ブラック奨学金

文春新書 1112

出版社名 文藝春秋
出版年月 2017年6月
ISBNコード 978-4-16-661112-6
4-16-661112-7
税込価格 896円
頁数・縦 223P 18cm

商品内容

要旨

いまや約4割の大学生、100万人以上が借りる奨学金。だが、容赦のない取り立てと厳しいペナルティで返済に行き詰まり、親戚にまで厳しい請求が行く例が相次いでいる。奨学金で人生を棒に振らないための処方箋をここに公開!

目次

まえがき 奨学金でローン地獄に突き落とされる若者たち
第1章 奨学金返済の実態
第2章 苛酷な取り立ての実態
第3章 「延滞金地獄」のパターン分析
第4章 世界に逆行する日本の教育費政策
第5章 若者を奴隷化する日本の奨学金政策
第6章 「新しい奨学金」の利用法と注意点
第7章 必読!返せなくなったときの対処法
あとがき 日本の教育は世界から転落する

出版社・メーカーコメント

容赦ない裁判での取り立て、雪だるま式に膨れ上がる延滞金地獄……学生をしゃぶりつくす“高利貸し”の正体!突然、身に覚えのない多額の借金の請求書が自宅に届く――。今、全国各地でこんなことが相次いている。奨学金を借りた若者たちが返済に行き詰まり、その保証人が日本学生支援機構(JASSO)に訴えられるケースが続発しているのだ。長引く不況から、奨学金を借りる学生は増加し続け、いまや大学・短大生の約4割が奨学金を利用している。1人あたりの合計借入金額は、平均300万円以上にものぼる。新社会人の若者の約4割がこれほどの借金を背負って社会に出て行くのだ。だが、大学を卒業しても奨学金の返済に窮する若者が急増している。その背景には、雇用情勢の不安定化や「ブラック企業」の存在がある。滞納が一定期間続くと、JASSOは延滞分だけではなく、将来返済する予定の金額(元本および利子)も含めて、裁判所を通じて「一括請求」を行う。また、それら全体に「延滞金」が年間5〜10%もかかってくる。そのため返済額は膨れ上がり、400万円、500万円といった莫大な請求が、一挙に振りかかってくる。借りた本人が返済できない場合、請求は保証人に及ぶ。奨学金の借入時には親族が連帯保証人及び保証人になることが一般的だ。両親はもとより、祖父、祖母、おじ、おばにまで請求がいくこともまったく珍しくはない。延滞金は、訴訟が提起され、本人が自己破産し、保証人に請求が行くまでに雪だるま式に膨れあがっている。まるで、かつての消費者金融被害のような様相を呈しているのだ。奨学金返済の延滞に対し、2015年度に執られた法的措置は、なんと8713件にも及ぶ。なかには、本人が死亡したのに家族が訴えられたケースや、シェルターで暮らす女性にも容赦ない取り立てが及んでいるケースもある。著者はNPO法人POSSEの代表を務め、これまで200件以上の奨学金返済の相談に関わってきた。本書では生々しい実例を豊富に紹介しているほか、すでに返済が難しくなってしまった人のために、どのように対処すればよいのかも詳しくアドバイスしている。

著者紹介

今野 晴貴 (コンノ ハルキ)  
1983年、宮城県生まれ。NPO法人POSSE代表。一橋大学大学院社会学研究科博士課程在籍(社会政策、労働社会学)。著書『ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪』(文春新書)で大佛次郎論壇賞受賞。2006年、中央大学法学部在籍中に、都内の大学生・若手社会人を中心にNPO法人POSSEを設立。年間2000件の労働相談に関わっている。ブラック企業対策プロジェクト共同代表もつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)