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帰省

文春文庫 ふ1−50

出版社名 文藝春秋
出版年月 2011年3月
ISBNコード 978-4-16-719250-1
4-16-719250-0
税込価格 814円
頁数・縦 354P 16cm

商品内容

要旨

普段めったに鳴らない家の電話が火を噴き、妻が駈け廻って対応に追われた直木賞受賞の夜。ただやむにやまれぬものがあって書く「作家」という人種について。ヒーロー不在の時代に小説の主人公を作る受難―没後十一年を経て編まれた書に、未刊行の八篇を新たに追加した。作家・藤沢周平の真髄に迫りうる最後のエッセイ集。

目次

1(猩紅熱以来
一頭走れば群も―物の有限性に謙虚な怖れを ほか)
2(伊藤珍太郎「庄内の味」序
美術館を待望する ほか)
3(江戸の出版界
破調の織部―古田織部の生涯 ほか)
4(寒かった話
四十の坂 ほか)
5(叱られて当然
赤い渋うちわ ほか)

著者紹介

藤沢 周平 (フジサワ シュウヘイ)  
昭和2(1927)年、鶴岡市に生れる。山形師範学校卒。48年「暗殺の年輪」で第69回直木賞を受賞。著書に「白き瓶―小説 長塚節」(吉川英治文学賞)など多数。平成元年、菊池寛賞受賞、6年に朝日賞、同年東京都文化賞受賞、7年、紫綬褒章受章。9年1月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)