• 本

麻雀放浪記 3

激闘篇

文春文庫 あ7−5

出版社名 文藝春秋
出版年月 2007年11月
ISBNコード 978-4-16-732306-6
4-16-732306-0
税込価格 737円
頁数・縦 350P 16cm
シリーズ名 麻雀放浪記

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 舞台はふたたび東京へ。終戦後6年経った時期を描いている。このころになると、東京の街も復興がだいぶ進み、第1作目のような薄汚れた雰囲気は消えうせ、会社社長などのスマートな博打打ちが登場してくる。本シリーズの主人公”坊や哲”のような博打一本で生きているような玄人はもはや見つけるのが難しくなってきているのだ。このシリーズの読者にとっては寂しい限りであるが、闘牌シーンは相変わらず面白い。積み込み、エレベーターなど、イカサマ何でもありの状況で、いかにして自分に運を引き寄せるか。その超人的な技巧の数々を再び読むことができて、望外の喜びを感じている。 (のり)

    (2008年3月12日)

商品内容

要旨

長年にわたる麻雀の打ち過ぎのためか、肘が上がらなくなり、いかさまが出来なくなった私こと「坊や哲」の前にあらわれた、ドサ健、出目徳、タンクロウらとも全く違った新しいタイプの麻雀打ち、鎌ちゃん。闇の地下組織TS会から高利の金を借り、窮地に追いやられた私に生来の博打打ちの魂が鎌首をもたげ…。

著者紹介

阿佐田 哲也 (アサダ テツヤ)  
本名・色川武大、昭和4(1929)年、東京に生まれる。東京市立第三中学校中退。36年に「黒い布」で中央公論新人賞、52年に「怪しい来客簿」で泉鏡花文学賞、53年に「離婚」で直木賞、57年に「百」で川端康成文学賞、平成元年に「狂人日記」で読売文学賞をそれぞれ受賞。阿佐田哲也の筆名でも「麻雀放浪記」など著書多数。平成元年4月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)