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月への梯子

文春文庫 ひ7−7

出版社名 文藝春秋
出版年月 2008年12月
ISBNコード 978-4-16-753107-2
4-16-753107-0
税込価格 649円
頁数・縦 317P 16cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • ラストの解釈で読後感が違ってくるかもしれません

    主人公の福田幸男は、40歳で「僕、僕」と自称する少し知能の遅れた人物です。作者は意図して「福」と「幸」を主人公の「ボクさん」の名前に採用したのでしょうか。ボクさんが大変身する痛快なストーリー展開ですが、何よりも人の幸福とは何かを考える一助になるような物語です。(克)

    (2009年2月8日)

商品内容

要旨

知能は小学生程度だが、死んだ母親が遺してくれた小さなアパート「幸福荘」の管理人として、平和に暮らしていたボクさんこと福田幸男、四十歳。ところがある日、アパートで殺人事件が起きたことをきっかけに、ボクさんとその周辺に、驚くべき変化が起こりはじめる…。哀切に満ちた長篇ミステリー。

著者紹介

樋口 有介 (ヒグチ ユウスケ)  
1950年群馬県生まれ。業界紙記者などを経て、88年『ぼくと、ぼくらの夏』で第6回サントリーミステリー大賞読者賞を受賞し、デビュー。90年『風少女』で直木賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)