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観念的生活

文春文庫 な54−2

出版社名 文藝春秋
出版年月 2011年5月
ISBNコード 978-4-16-780132-8
4-16-780132-9
税込価格 607円
頁数・縦 259P 16cm

商品内容

要旨

デカルトに疑念を呈し、ニーチェの矛盾を看破、ドストエフスキーを笑い飛ばしもする。この一年半の生と思索の軌跡のなかで、唯一無比の哲学者は、死を怖れつつ死を哲学的に追い詰め、時間論を発展させ、高き領域にまで達するのだ。また、新稿「観念的生活、その後」で明かされる、最終的境地への予感。

目次

死んだら困る
物自体
独我論
「時の流れ」という錯覚
不在としての私
過去と他者の超越
二重の「いま」
超越論的観念論
原因としての意志
想起モデル
悪への自由
共通感覚
懐疑論
ニヒリズム
哲学という病

著者紹介

中島 義道 (ナカジマ ヨシミチ)  
1946年生まれ。東京大学教養学部・法学部卒業。同大学院人文科学研究科修士課程修了。ウィーン大学基礎総合学部哲学科修了。哲学博士。電気通信大学人間コミュニケーション学科元教授。現在「哲学塾カント」を主宰。専門は時間論、自我論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)