笑いのカイブツ
文春文庫 つ25−1
出版社名 | 文藝春秋 |
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出版年月 | 2019年6月 |
ISBNコード |
978-4-16-791305-2
(4-16-791305-4) |
税込価格 | 858円 |
頁数・縦 | 299P 16cm |
商品内容
要旨 |
命を削るようにネタを生み出し、圧倒的な質と量の投稿で「伝説のハガキ職人」と呼ばれた主人公。作家を志すも「人間関係不得意」のため挫折の連続。やがて死を想うようになった彼の頭の中に、奇妙な「カイブツ」が棲みつき、主人公を叱咤し、罵倒し、打ちのめす。これは妄想か現実か?熱狂的なこの青春の行く先は何処?笑いに取り憑かれた“伝説のハガキ職人”による心臓をぶっ叩く青春私小説。 |
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出版社・メーカーコメント
27歳、童貞、無職、全財産0円。笑いに狂った青年が、世界と正面衝突!伝説のハガキ職人≠ノよる、心臓をぶっ叩く青春私小説。21歳にして「ケータイ大喜利」でレジェンドの称号を獲得。「オールナイトニッポン」「伊集院光 深夜の馬鹿力」「バカサイ」「週刊少年ジャンプ」などで、他を圧倒する質と量で圧倒的な採用回数を誇り、「アメトーク」でも取り上げられる。いつしか彼は伝説のハガキ職人≠ニ呼ばれるようになる。構成作家を志すも、人間関係不得意≠フため、挫折の繰り返し。命を削るように面白いネタを書くことに邁進する、貪欲なまでのストイックさ。恋と、挫折。やがて彼の頭の中に奇妙な「カイブツ」が棲みつき、主人公をときに叱咤し、ときに罵倒する。休むことのない内なるカイブツとの戦いの果て、主人公はいつしか「死」を想うようになる。笑わせるか、死ぬか。この主人公は、著者自身なのか、それとも頭の中のカイブツが生み出した妄想なのか?ツチヤタカユキの熱狂的な道行きが、いま紐解かれる。単行本刊行後を濃厚に描いた「文庫版あとがき」を収録。出版によってメジャーな世界に一歩踏み出したことで、主人公(作者)の鬱屈は晴れる日がきたのか、それとも・・・?とどまることのない激情の発露が、読者の心に突き刺さる、感動の「最新章」。