• 本

竜の耳に生きる 聾者と健聴者がともに楽しめる演劇

新風舎文庫 お154

出版社名 新風舎
出版年月 2007年5月
ISBNコード 978-4-289-50561-6
4-289-50561-9
税込価格 933円
頁数・縦 325P 15cm

商品内容

要旨

プロ劇団として初となる手話導入劇を主催した劇団GMG(現・鼓舞指座)。代表の大原は時代劇『おさまるめえ』を演出するにあたり、手話通訳として黒衣を採用、さらにマイムによって役の深層心理を表現する大胆な発想を試みる。また、映画『四つの終止符』は、周囲の音声を遮断し、聾青年の声のみが聞こえる聾の疑似体験「無音の音」により、幻の名画として今も生きつづける。手話を逆手にとった斬新な表現によって、聾者の現実を訴える演出家が綴った感動のドキュメント。映画『四つの終止符』のシナリオを完全収録。第27回新風舎出版賞ノンフィクション部門最優秀賞受賞作品。

目次

劇団の創立
聾の役者
四十六と二の瞳
黒衣が手話に挑戦
手話導入劇への煩悶
聴障者を取り巻く社会
演劇『四つの終止符』の公演
映画『四つの終止符』の製作
無音の音の誕生
難航する上映運動〔ほか〕

著者紹介

大原 秋年 (オオハラ アキトシ)  
1944年島根県生まれ。劇団「鼓舞指座」代表。演出家。20代からはじめた13年間の演劇活動に深い絶望と挫折を感じたことで、1977年の秋、劇団「GMG」を創立する。聾者の活動家との出会いから手話導入劇を手がけるようになった。さらに聾者の実情を知ったことから、聾問題をテーマとした劇映画『四つの終止符』を制作。以後、演劇活動と並行して、『四つの終止符』の上映活動や講演活動を行う。『龍の耳に生きる―聾者と健聴者がともに楽しめる演劇』で第27回新風舎出版賞ノンフィクション部門最優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)