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山人の賦、今も 宮崎県椎葉村の暮らしと民俗

出版社名 河出書房新社
出版年月 2002年10月
ISBNコード 978-4-309-01496-8
4-309-01496-8
税込価格 2,420円
頁数・縦 251P 20cm

商品内容

要旨

下界の雑音から遠く離れた九州の屋根で悠然と“山”の伝統を継承する誇り高き人々。猪猟、焼畑、養蜂、神楽、的射、作り歌…日本人が棄て去った“山”の豊饒がいま甦る。

目次

平家伝説を語り継ぐ人々
遅れてやってきた千両役者
支配・被支配という名の運命共同体
焼畑=仙郷に育まれた究極の耕作術
『後狩詞記』と狩猟の作法
海に憧れた山育ちの異才
駄賃つけ―すぐれて人間的な山の物流メディア
ダム建設の大義に殉じたふる里
戦後開拓に蘇った椎葉人気質
夜神楽が映しだす山暮らしの時間
民謡の多彩は暮らしの豊穣の照明
下界の時間に高をくくる生き方
血の記憶を蘇らせる的射の作法
新種のサクラ発見が喚起するもの
素材の高度利用と味本位の食文化
“複合”の発想と焼畑への回帰

出版社
商品紹介

平家落人伝説の里、宮崎県椎葉村――八百有余年の悠久の時間の中を子孫たちが相和して営む焼畑耕作と狩猟の生活。押し寄せる開拓の波を拒絶し、自然の恵みを天の恩寵とする山人の暮らしに、ありうべき環境の生活を探る。

著者紹介

飯田 辰彦 (イイダ タツヒコ)  
1950年静岡県生まれ。慶応大学文学部卒。山里に関する3部作(『峠の村へ』『山に生きる』『有峰物語』)をはじめ、一貫して日本の地域の歴史、伝統・文化を見つめ続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)