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アート・ヒステリー なんでもかんでもアートな国・ニッポン

出版社名 河出書房新社
出版年月 2012年9月
ISBNコード 978-4-309-02133-1
4-309-02133-6
税込価格 1,650円
頁数・縦 269P 19cm

商品内容

要旨

アートは“希望”の灯火ではない。人々を結ぶ“絆”でもない。民主主義の太陽が生んだ「自由」と「個性」を掲げる美術教育と、資本主義の雨がもたらした増殖、拡大し続けるアートワールド、それらを通して、アートと私たちの関係を読み解く。『アーティスト症候群』から4年、「アート」の名の下にすべてが曖昧に受容される現在を、根底から見つめ、その欲望を洗い出す。

目次

第1章 アートがわからなくても当たり前(ピカソって本当にいいですか?
疎外される「わからない人」
アートの受容格差
「美術」はどこから来たのか)
第2章 図工の時間は楽しかったですか(芸術という「糸巻き」
日本の美術教育
夢見る大人と現実的な子ども
問い直される理想)
第3章 アートは底の抜けた器(液状化するアート
空想と現実の距離
村上隆の「父殺し」
アートの終わるところ)

出版社
商品紹介

「これマジでアートだね!」、やたらとアートがもてはやされる「一億総アーティスト」時代を、歴史・教育・ビジネスの着眼から問う。

おすすめコメント

「これマジでアートだね!」……やたらと「アート」がもてはやされる時代=「一億総アーティスト」時代。アート礼賛を疑い、ひっくり返すべく、歴史・教育・ビジネスから「アート」を問う。

著者紹介

大野 左紀子 (オオノ サキコ)  
1959年、名古屋市生まれ。東京藝術大学美術学部彫刻科卒業。1983年より2002年まで美術作家活動を行う。現在、名古屋芸術大学、トライデントデザイン専門学校非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)