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南無ロックンロール二十一部経

出版社名 河出書房新社
出版年月 2013年5月
ISBNコード 978-4-309-02187-4
4-309-02187-5
税込価格 2,640円
頁数・縦 573P 20cm

商品内容

要旨

一九九X年。猛毒ガスを手にした一人の男が地下鉄に乗り込む。男の胸には抹殺せよとの教義がある。座席に座り周囲を窺う。と、隣の乗客のヘッドフォンから音楽が、ロックンロールが漏れてくる―。念仏としてのロックンロールが鳴り響く、要塞化した東京。跋扈する牛頭馬頭の獄卒、都市奪還を狙う少女、「塾生」を率いる老人―輪廻とは業なのか?そして彼岸と此岸を自在に往来する、ブックマンを名乗る男が現れる―。「誤解の愛」が播種したロックンロールが、六つの大陸と一つの亜大陸、そして日本に蔓延する。ロックンロールは二十世紀史に邂逅し、その歴史を書き換えていく―。「コーマW」「浄土前夜」「二十世紀」時空を超えた三つの語りが衆生の一切を巻き込みうねる。豊饒にして過剰、過激。破格のスケールで描かれる怒涛の一〇〇〇枚。

出版社
商品紹介

あのカルト教団事件と3・11後の世界との断絶。失われたものは何か?浄土はあるか?稀代の物語作家が現代に問う、狂気の聖典。

著者紹介

古川 日出男 (フルカワ ヒデオ)  
1966年7月、福島県郡山市生まれ。98年、日本人少年のアフリカ大陸での色彩探求譚『13』で作家デビュー。06年、『LOVE』で三島由紀夫賞を受賞。朗読活動も積極的に行ない、CDブック『春の先の春へ』を始めとするCD、DVDも発表。また管啓次郎、小島ケイタニーラブ、柴田元幸との共同プロジェクトとして朗読劇『銀河鉄道の夜』を制作し、2011年末より国内各地で上演する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)