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すべての小さきもののために

Modern & classic

出版社名 河出書房新社
出版年月 2004年1月
ISBNコード 978-4-309-20399-7
4-309-20399-X
税込価格 1,650円
頁数・縦 165P 20cm

商品内容

要旨

あの日、それはみんな魔法っぽかった。「人間たちは生きものを殺す。わたしは埋める。ハリネズミや小鳥やカエル、それにカタツムリだって」森で出会った小さな人は言った。

おすすめコメント

幼い頃の自動車事故がもとで成長が遅れ、傷つきやすく無垢な心を持ったまま31歳になったボビー。彼は過保護ともいえる愛情を注いでくれた母親の死後、冷酷非情な義父の虐待を逃れ、コーンウォールの森に迷い込む。そこでボビーは、スピードと拝金主義に支配された現代社会に大きな怒りを抱き、自分なりのやり方で闘っている依怙地な老人・サマーズさんと出会う。サマーズさんを手伝いながら、少しずつ自分の頭で考え、行動することを覚えていくボビー。自分たちとは違うものを排除する社会に向かい合ったとき、「ぼくはぼくだ」と自覚することによって、ボビーの心は社会から解放され、自由を得る・・・。

著者紹介

ハミルトン,ウォーカー (ハミルトン,ウォーカー)   Hamilton,Walker
1934年、スコットランド南西部ラナークシャーのエードリーに生まれる。読書する楽しみを、炭鉱で働く父親から受け継いだという。15歳で事務の仕事につき、働きながら夜学で会計を学ぶ。その後、イギリス空軍に入隊。しかし軍隊生活のほとんどを病気のために軍の病院でベッドに横たわって過ごす。結局、健康問題を理由に除隊となったあと、グラスゴーのビール工場を皮切りに職を転々とし、1960年に結婚。1968年、処女作となる『すべての小さきもののために』を発表。翌年の1969年、30代半ばの若さで世を去る
北代 美和子 (キタダイ ミワコ)  
1953年、東京生まれ。1976年、上智大学外国語学部フランス語学科卒業。1978年、上智大学大学院外国語学部修士課程終了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)