• 本

大西洋の海草のように

Modern & classic

出版社名 河出書房新社
出版年月 2005年8月
ISBNコード 978-4-309-20445-1
4-309-20445-7
税込価格 1,760円
頁数・縦 254P 20cm

商品内容

要旨

母国セネガルでは共同体社会から疎外され、移り住んだフランスでも困難な生活を余儀なくされるサリ。しかし彼女は、複数の文化と言語を自らのアイデンティティとして、薄紫色のインクで言葉を紡ぎつづける。セネガル出身作家の自伝的小説。

おすすめコメント

母国セネガルでは共同体社会から疎外され、移り住んだフランスでも困難な生活を余儀なくされるサリ。しかし彼女は、複数の文化と言語を自らのアイデンティティとして、薄紫色のインクで言葉を紡ぎつづける・・・。孤独に立ち向かい、二つの大陸のあいだでワルツを踊りながら「自分で自分を誕生させ」ようとするセネガル出身作家の自伝的小説。

著者紹介

ディオム,ファトゥ (ディオム,ファトゥ)   Diome,Fatou
1968年、セネガルのサルーム諸島にあるニオディオル島に生まれる。非嫡出子だったため祖父母に育てられ、村社会から差別を受ける。13歳で島を出て、受け入れ家庭の家事をしたり市場で働いたりしながら中学・高校に通う。バカロレアをとって首都ダカールで大学に進学、在学中にフランス人と知り合い結婚する。1994年、夫の故郷ストラスブールに住み始めるが2年後に離婚。高学歴でも黒人の彼女はなかなか定職につくことができず、家政婦やベビーシッターをしながら、大学での研究と執筆をつづける。2001年、処女短編集“La Pr´ef´erence nationale”(『国民優先』)で作家デビュー。ストラスブール在住。ストラスブール大学で博士論文を執筆中
飛幡 祐規 (タカハタ ユウキ)  
1956年、東京生まれ。1974年に渡仏、パリ第五大学で文化人類学、第三大学でタイ語、東南アジア文明を専攻。現在パリに在住し、新聞、雑誌に記事やエッセイを寄稿。インターネットマガジン「先見日記」の火曜担当としても活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)