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だれも死なない日

出版社名 河出書房新社
出版年月 2021年9月
ISBNコード 978-4-309-20838-1
4-309-20838-X
税込価格 3,190円
頁数・縦 260P 20cm

商品内容

要旨

新年の始まり以降、この国ではだれも死ななくなった。高齢で衰弱する皇太后陛下、成功確実な自殺者、交通事故で十二分に息絶えたはずの人体、致命的な墜落事故…。死の活動停止を寿ぐ歓喜の高波の一方で、商売の材料を奪われた葬儀業界、死の不在によってベッドが不足する病院経営者、生と死の循環が滞る老人ホームなど、危機に陥る人々。国境の村では、生死の需要と供給を補うためにマーフィアが暗躍し、死を求める人々を国外に運びだす。悲喜こもごもの事態の中、テレビ局の会長の手元に紫色の封書が届く…。ノーベル賞作家による驚愕の思考小説。

出版社・メーカーコメント

ある年の元旦、突然人が死ななくなる。不死の不自由に戸惑いはじめる人々。『白の闇』のノーベル賞作家が遺した傑作長篇。

著者紹介

サラマーゴ,ジョゼ (サラマーゴ,ジョゼ)   Saramago,Jos´e
1922年ポルトガル生まれ。現代ヨーロッパを代表する作家。一労働者からジャーナリズムの世界に身を投じ、社会時評や詩を執筆。75年、政権からの圧力で職を追われ、専業作家の道を選ぶ。長篇『修道院回想録』(82)と『リカルド・レイスの死の年』(84)がヨーロッパ各国で高い評価を得る。『石の筏』(86)と『イエス・キリストによる福音書』(91)で物議をかもしたあとスペインに移住。95年、突然の失明が人々を襲う衝撃的な長篇『白の闇』が世界的ベストセラーとなる。98年にはポルトガル語圏で初めてノーベル文学賞を受賞。2010年没
雨沢 泰 (アメザワ ヤスシ)  
1953年東京生まれ。早稲田大学文学部卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)