• 本

サンカとともに大地に生きる

出版社名 河出書房新社
出版年月 2012年5月
ISBNコード 978-4-309-22575-3
4-309-22575-6
税込価格 1,980円
頁数・縦 247P 20cm

商品内容

要旨

学歴を棄て、家族を棄て、また社会をも棄て、寺男から禅宗の修行に入り、なおあきたらず山に篭もり…、そして地に下っては大阪・蜜柑山のサンカ出身の乞食たちの集落に身を投じ、その地べたに根ざしたやさしい人生観に目をひらかれる。やがて彼らとともにくず拾い、社会奉仕の道に進んでいく。苦悩する人間がたどり着いた、魂のルポルタージュ。

目次

生の疑惑
逃避の道
闘争修羅道
求不得苦
頭脳(知識)の世界
腹(智慧)の世界
禅を求めて
禅の修行
山に篭りて
断食
百軒長屋
乞食(行乞)
乞食の群れにて
青天人
同朋園

出版社
商品紹介

名家に生まれたが社会に疑問を抱き、禅僧修行を経て天王寺周辺のサンカ乞食の集落に身を沈め、サンカを内部から体験した記録。

著者紹介

清水 精一 (シミズ セイイチ)  
1888年、大阪生まれ。社会事業家。京都帝国大学で河上肇、西田幾多郎に学ぶ。事業会社創立に参加するが退職、臨済宗天龍寺で禅の修行に入る。回峰行修行、山中独居の坐禅修行の後、大阪・百軒長屋の貧民窟に入り、さらに蜜柑山で乞食(サンカ)の群れに身を投じる。乞食狩りを機に、1921年頃、仲間の社会同化を企図し、洗心館を作り、翌年「同朋園」を立ち上げ、清掃業などを中心とした社会事業の道に入る。農園事業、開拓事業を経て、晩年は刑務所の教誨師となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)