• 本

国家はいかに「楠木正成」を作ったのか 非常時日本の楠公崇拝

出版社名 河出書房新社
出版年月 2019年2月
ISBNコード 978-4-309-22757-3
4-309-22757-0
税込価格 3,190円
頁数・縦 349P 20cm

商品内容

要旨

「戦後」の終焉を新たな「戦前」の始まりとしないために。「玉砕」も「特攻」も「散華」も、「楠公精神」から派生した。国家、学者、作家が、こぞって楠木正成を称揚した経緯を検証する!!

目次

第1章 「逆賊」礼賛―中島久萬吉商工相の「尊氏問題」(中島久萬吉
波乱の貴族院本会議 ほか)
第2章 楠木正成はいかに教えられたか―臣民教育の中の大楠公(国史教科書の中の楠公父子
楠木正成はいかに教えられたか)
第3章 非常時の祝祭―楠公顕彰の立役者たち(言論報国七〇年―徳富蘇峰
昭和の楠木正成―荒木貞夫 ほか)
第4章 昭和太平記―非常時「楠公小説」案内(菊池寛
直木三十五 ほか)
終章 祭りのあと―大鳥居崩落(湊川神社と藤巻正之宮司
大鳥居の建設、そして崩落 ほか)

おすすめコメント

「楠木正成」は政治にいかに利用されたか? 戦前、「玉砕」も「特攻」も天皇のための死を美化する「楠公精神」から派生した。学者も作家もこぞって楠木正成を称揚した経緯を検証する。

著者紹介

谷田 博幸 (タニタ ヒロユキ)  
1954年、富山県に生まれる。早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。現在、滋賀大学教授(西洋近代美術史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)