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幻影の偽書『竹内文献』と竹内巨麿 超国家主義の妖怪

出版社名 河出書房新社
出版年月 2020年1月
ISBNコード 978-4-309-22798-6
4-309-22798-8
税込価格 2,145円
頁数・縦 202P 20cm

商品内容

要旨

時代転換期の不安が産み落とした世界再統一の夢。皇統は神武以前にさらにさかのぼり、太古、天皇は世界を統治していたという異端の神話体系を構築した千古の奇書『竹内文献』―その妄想の教祖となった男・竹内巨麿の生涯と、戦時、超国家主義の夢を彼に託した、軍人、政財界人、神秘家、宗教家たちの物語。付録として未公開の文献の一部も収録。

目次

序章 『竹内文献』が、近代日本に投じた波紋
第1章 生い立ちより天津教開教まで
第2章 開教後、南朝遺跡の請願運動に着手
第3章 教勢拡大のための中央進出、東京奉安殿移転構想
第4章 二つの天津教事件とその間の教勢挽回の試み
第5章 教主巨麿検挙後の天津教信奉者の動き
終章 巨麿なき後の天津教のその後

出版社・メーカーコメント

モーゼやキリストの足跡を東北などに見出し、超国家主義の福音の書としても迎えられた超古代史の夢を紡いだ『竹内文献』とその偽作者・教主竹内巨麿の実態に迫る。

著者紹介

藤原 明 (フジワラ アキラ)  
1958年、東京都生まれ。出版社編集勤務の後、ノンフィクションライターに。評価の定まらない史料や怪しげな伝承・文献などが一人歩きする経緯について、独自に研究を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)