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いま本気で考えるための日本の防衛問題入門

出版社名 河出書房新社
出版年月 2023年6月
ISBNコード 978-4-309-23134-1
4-309-23134-9
税込価格 1,672円
頁数・縦 231P 19cm

商品内容

要旨

ロシアのウクライナ侵攻や台湾情勢の緊迫化、北朝鮮のミサイル発射…。緊張が高まるいま「反撃能力の保有」「防衛費増額」といった問題が議論されている。平和の理念と現実への対応のバランスをどうとるのか?私たちが直面している難問を考えるためのポイントと必須知識を、基本から解説!

目次

第1章 地政学と歴史から読むいま現在の日本の軍事情勢(朝鮮半島―大陸と日本の狭間に位置する意味
韓国と日本―たびたび日本が関わる戦場となった
北朝鮮の核ミサイル問題―加速する開発と資金調達
中国―よみがえる大国の実情
経済力の変遷―「中準民族」の偉大な復興
中国の光と影―盛者必衰となるか
ロシア―地名に刻まれたテーゼ「東方を支配せよ」
地政学にのっとった行動―大陸国家の伝統とハートランド
飽くなき勢力拡大―ハートランドから外周部へ
日米同盟とNATO―同盟国・同志国の意義
日米同盟の役割―インド太平洋地域安定の礎石
インド太平洋におけるNATO―いま、この地域が重視される理由)
第2章 防衛の最新問題を根源から理解する(安全保障三文書―それぞれ何が記されているのか
安全保障戦略の変遷―軍事機密から国民に開示される時代へ
安全保障三文書の概要―どんな違いがあるのか
防衛費増額―いま、本当に議論すべき理由
ミクロの視点―戦力比を決定づける条件とは
マクロの視点―国家予算のなかで、どう位置づけるか
防衛費に関連する諸間題―見落とされがちな論点
日本の防衛産業―「大いなる副業」といわれる理由
装備品の国産化―国情に応じた整備をおこなうために―防衛産業が抱える問題―多品種少量生産の呪縛
国産から国際共同開発へ―メリットとデメリット
防衛装備品の輸出―経済合理性を超えて
防衛装備移転三原則―なぜ輸出を規制するのか
防衛装備品移転の促進策―政府が援助をおこなう条件
装備品移転規制の限界―民生品の軍事利用は防げない
新領域の防衛体制構築―組織やインフラはこう変わる
宇宙、サイバー、電磁波―弾が飛び交わない戦場
ハイブリッド戦―戦争の趨勢を決する重要な要素に)
第3章 ウクライナ侵攻がもたらした日本への教訓(それはついに始まった―泰平の眠りを覚ますロシアンティー
ゼレンスキー大統領のアイコン化―求められるリーダー像
国防費増額と防衛産業の混乱―戦争が始まってからでは遅い装備の生産
SNS戦―ネットを通して参戦する一般市民
「観る」から「戦う」へ―新しい義勇兵
戦うアプリ―諸刃の剣となる秘匿性
経済制裁―現代版の兵糧攻め
経済制裁の新形態―「面」の包囲と「線」の揺さぶり
民間企業の自発的行動―企業も斯く戦えり
無人機(ド口ーン)の活躍―どんな形、用途があるのか
軍用から民生品まで―「制空権」の実態が一変
自衛隊に

著者紹介

小野 圭司 (オノ ケイシ)  
防衛省防衛研究所特別研究官。1988年、京都大学経済学部卒業。住友銀行を経て、97年、防衛庁防衛研究所に入所。社会・経済研究室長などを経て、2020年4月より現職。この間、青山学院大学大学院修士課程、ロンドン大学大学院(SOAS)修士課程修了。専門は軍事・戦争の経済学、戦争経済思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)