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そもそも植物とは何か

出版社名 河出書房新社
出版年月 2021年4月
ISBNコード 978-4-309-25422-7
4-309-25422-5
税込価格 2,585円
頁数・縦 232P 20cm

商品内容

要旨

植物という存在を究極まで哲学してみる!わたしたちは植物をどう見るべきか?フッサールやメルロ=ポンティの現象学を始め、西洋哲学を用いて「植物の生命と存在」を考察し、ひとつずつ丁寧に解いていく―異色のフランス女性哲学者の著書。

目次

第1部 植物をどう認識すべきか(肖像画としての生命―観察・記録・命名・分類
構造からみた生命―植物生理学は何をとらえたか
文法としての生命―植物と動物の境界線はどこにあるのか
植物と動物の共通の機能―植物に「感覚」はあるのか
外見と現実「あたかも○○かのように」―意味についての問題
植物の擬人化―最近の社会現象について
植物の本質的な他者性―植物中心主義は証明できるのか)
第2部 植物とはどのような存在か(植物の生命の本質―「生命」は「生存」ではない
植物は知覚世界を持っているか
植物は個体なのか―個体性と自己同一性
空間的な働き―中心性と自由
時間を生きる存在と精神的な生命―意識の問題
植物の美しさ―目的のない外見)
第3部 植物の倫理的な価値と法的な権利(環境破壊の嫌悪感という教訓
環境保護の倫理と法的な考えかた
生命中心主義の盲目さと罪深さ
植物中心主義―意識の緑化
植物の苦しみ―動物の苦しみを欺く手段)

著者紹介

ビュルガ,フロランス (ビュルガ,フロランス)   Burgat,Florence
1962年生まれ。フランスの女性哲学者。リヨン第3大学で科学哲学の博士号取得。フランス国立農業・食糧・環境研究所の主任研究員。主な研究分野は、動物生命現象学、哲学的人類学、動物権利論。人間と動植物の違いと新たな生命観を追究。ヴィーガン(完全菜食主義)を実践する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)