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蜷川幸雄と「蜷の綿」

出版社名 河出書房新社
出版年月 2019年10月
ISBNコード 978-4-309-27691-5
4-309-27691-1
税込価格 3,520円
頁数・縦 330P 22cm

商品内容

要旨

死を目前にした世界的演出家がその人生を託し、最初で最後の戯曲を依頼したのは、50歳下の若き才能だった―人生のすべてを閉じ込めた戯曲を全文掲載。制作過程で行われたインタビュー、交換日記など、魂が共鳴しぶつかりあった全記録。

目次

対談・インタビュー(対談・蜷川幸雄×藤田貴大―対談「勝負のはじまり」
蜷川幸雄インタビュー
関係者インタビュー)
交換日記 蜷川幸雄×藤田貴大―二〇一四年八月〜一一月
戯曲「蜷の綿」―作・藤田貴大

おすすめコメント

蜷川が最後に新作戯曲を依頼した藤田は、蜷川自身を題材にしたいと言った。完成した戯曲「蜷の綿」を中心に、二人が交わした日記と、死を前にした蜷川が若き才能に語った全てを収録。

著者紹介

蜷川 幸雄 (ニナガワ ユキオ)  
1935年10月15日、埼玉県川口市生まれ。1955年に劇団青俳に入団し、1968年に劇団現代人劇場を設立。1969年『真情あふるる軽薄さ』で演出家デビュー。1972年に演劇集団「櫻社」を結成、1974年同劇団を解散後、『ロミオとジュリエット』で大劇場へ進出。以後、日本を代表する演出家として、国内外の現代劇からシェイクスピア、ギリシャ悲劇など幅広い作品を世に送り出す。また、1983年にギリシャ・ローマで公演した『王女メディア』を機に、毎年海外公演を行い、その活動は海外でも注目され、高い評価を得た。1988年『近松心中物語』第38回芸術選奨文部大臣賞をはじめ数々の賞を受賞。ロンドングローブ座のアーティスティックディレクターの一人でもあった。2006年に彩の国さいたま芸術劇場で、55歳以上の演劇集団「さいたまゴールド・シアター」を発足。2009年には、若手俳優の育成プロジェクトとして「さいたまネクスト・シアター」を開始。2016年5月12日永眠。享年80
藤田 貴大 (フジタ タカヒロ)  
1985年4月27日、北海道伊達市生まれ。マームとジプシー主宰、演劇作家。2007年マームとジプシーを旗揚げ。以降全作品の作・演出を担当する。2011年6月から8月にかけて発表した三連作『かえりの合図、まってた食卓、そこ、きっと、しおふる世界。』で第五六回岸田國士戯曲賞を二六歳で受賞。2013年、2015年に今日マチ子の漫画『cocoon』を舞台化。同作で2016年第二三回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。演劇作品以外でもエッセイや小説、共作漫画の発表など活動は多岐に渡る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)