• 本

影法師の誘惑

河出文庫

出版社名 河出書房新社
出版年月 1991年12月
ISBNコード 978-4-309-40323-6
4-309-40323-9
税込価格 769円
頁数・縦 323P 15cm

商品内容

要旨

少女、少女の靴、人形はなぜ大人にとって危険な誘惑体なのだろうか?また、幼少年期に激しく魅了された、幻燈、魔術、見世物、覗きからくり、時計、映画といったオブジェやイメージなどの幻惑の秘密はどこにあったのだろうか?幼少年期に遭遇するさまざまな恐怖と魅惑の発光体をめぐって、少年が意識する自己の分身としての影を考察しながら、その謎にせまる夢幻的なエッセイ集。

目次

1 少女(小妖精アリス
シンデレラの靴
少女論
アリスの肖像画家たち
遊戯の規則)
2 人形(人形幻想
人形貴種流離譚
器具としての肉体
ある人形破壊者の白昼夢
人形の解剖学者)
3 幻灯(魔術時代の終焉
影法師の誘惑
幻想の時計師
暗箱の花咲ける洞窟)
4 玻璃(タロットの秘密
現代の妖怪
和洋怪談比較考
面白い小説のからくり
つげ義春の退行的ユートピア
一枚の銅版画から)
5 幼年(長広舌讃
12階の崩れた日から
文字以前の世界)
6 睡眠(求む装飾用隠者
睡眠者の全知
赤い靴)