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現代語訳義経記

河出文庫

出版社名 河出書房新社
出版年月 2004年11月
ISBNコード 978-4-309-40727-2
4-309-40727-7
税込価格 1,320円
頁数・縦 653P 15cm

商品内容

要旨

敗者や弱者に同情する庶民の感情を表わす「判官びいき」は、源義経の判官説話のほとんどがその源流となっている本書の原典から来ている。そこでは、連戦連勝する武人としての義経ではなく、波瀾万丈で破天荒な逃亡劇、悲劇的英雄の壮大な流離譚として描かれる。武蔵坊弁慶や佐藤忠信の活躍をはじめ、有名な場面も各所で楽しめる冒険物語の古典。

目次

源義朝の都おち
常盤の都おち
牛若の鞍馬いり
正門坊
牛若の貴船まいり
吉次の奥州ものがたり
遮那王が鞍馬を出る
鏡の宿の強盗
遮那王の元服
阿野禅師との対面〔ほか〕

著者紹介

高木 卓 (タカギ タク)  
1907‐74年。小説家、ドイツ文学者。東京都生まれ。東京大学独文科卒業。戦前に、歴史小説『歌と門の盾』で芥川賞に決定したが、辞退する。そのほかに『遣唐船』『長岡京』などの小説作品があり、『源氏物語』の翻訳も手がけた。東大名誉教授、独協大学教授の独文学者としては著書『ヴァーグナー』や訳書がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)