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裸婦の中の裸婦

河出文庫 し1−50

出版社名 河出書房新社
出版年月 2007年4月
ISBNコード 978-4-309-40842-2
4-309-40842-7
税込価格 858円
頁数・縦 190P 図版12P 15cm

商品内容

要旨

「裸婦の中のもっともすぐれた裸婦、えらび抜かれた裸婦」をめぐつて交わされる十二の対話。作品にまつわる伝説や隠された意味が自由に語られる中で、次第に「見る」という行為の意味が明らかになってくる。バルチュス、ベラスケス、クラナッハ、百武兼行、デルヴォーなど、古今東西の芸術作品を独自のスタイルで読み解く美術講義。

目次

幼虫としての女―バルチュス スカーフを持つ裸婦
エレガントな女―ルーカス・クラナッハ ウェヌスとアモル
臈たけた女―ブロンツィーノ 愛と時のアレゴリー
水浴する女―フェリックス・ヴァロットン 女と海
うしろ向きの女―ベラスケス 鏡を見るウェヌス
痩せっぽちの女―百武兼行 裸婦
ロココの女―ワットー パリスの審判
デカダンな女―ヘルムート・ニュートン 裸婦
両性具有の女―眠るヘルマフロディトス
夢のなかの女―デルヴォー 民衆の声
美少年としての女―四谷シモン 少女の人形
さまざまな女たち―アングル トルコ風呂

著者紹介

澁澤 龍彦 (シブサワ タツヒコ)  
1928‐87年。東京生まれ。本名龍雄。東大仏文科卒業後、マルキ・ド・サドの著作を日本に紹介するかたわら、人間精神や文明の暗黒面に光をあてる多彩なエッセイを発表。晩年は小説に独自の世界を拓いて、広く読まれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)