• 本

異形にされた人たち

河出文庫 し13−4

出版社名 河出書房新社
出版年月 2009年1月
ISBNコード 978-4-309-40943-6
4-309-40943-1
税込価格 858円
頁数・縦 257P 15cm

商品内容

要旨

差別・被差別問題に関心を持つとき、必ず避けて通れない「異形」視された人たちに関する考察・研究をここにそろえる。貧民窟、サンカ、弾左衛門、乞食、別所、東光寺、俘囚、山哉『特殊部落の研究』…。四民平等で、かつて差別された人々は忘れ去られたが、近代の目はかれらを「異形の人」として、「再発見」するのである。

目次

異形にされた人たち―「四民平等」の逆説
山窩はなぜ興味をそそったか―近代史における「サンカ」の記憶
虚構としての山窩―鷹野弥三郎『山窩の生活』をめぐって
コトリとサンカ―なぜ今またサンカなのか
弾左衛門の読み方―たかが解放令一片か
新聞事始―朝野新聞連載「徳川制度」について
乞食への哀感―石角春之助『乞食裏譚』について
賎民史のインデックス―浩瀚『日本奴隷史』について
五百年前の東京―江戸城は「別所」の跡か
別所と東光寺の魅力―エミシの俘囚の配流地
起源論の水準―菊池山哉『特殊部落の研究』をめぐって
差別と天皇―農民の王から文化の玉へ

著者紹介

塩見 鮮一郎 (シオミ センイチロウ)  
1938年、岡山市生まれ。河出書房新社編集部を経て、作家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)