• 本

河出文庫 な29−1

出版社名 河出書房新社
出版年月 2012年7月
ISBNコード 978-4-309-41166-8
4-309-41166-5
税込価格 693円
頁数・縦 216P 15cm

365Booksのおすすめ

中村文則さんの作品は印象的な雨のシーンが多い気がします。本作も主人公の運命を左右する「銃」との出会いは、降りしきる雨の中。その美しさに魅了され、「いつか自分は銃を撃つ」という確信を得る一方で、警察の訪問や報道に追い詰められていく…。
「悪」について正面から描いた本作は、薄暗い雨の日にひっそり読みたい危険な1冊です。

365Booksとは?

  • 本の問屋・トーハンが本屋さん向けに発信しているトレンド&商品情報です。
    このコーナーではマスコットキャラクターの棚忍者とナビヘビちゃん(の中の人)が読者の方に今オススメしたい1冊をご紹介します。

商品内容

要旨

雨が降りしきる河原で大学生の西川が出会った動かなくなっていた男、その傍らに落ちていた黒い物体。圧倒的な美しさと存在感を持つ「銃」に魅せられた彼はやがて、「私はいつか拳銃を撃つ」という確信を持つようになるのだが…。TVで流れる事件のニュース、突然の刑事の訪問―次第に追いつめられて行く中、西川が下した決断とは?新潮新人賞を受賞した衝撃のデビュー作。単行本未収録小説「火」を併録。

著者紹介

中村 文則 (ナカムラ フミノリ)  
1977年愛知県生まれ。2002年『銃』で新潮新人賞を受賞しデビュー。04年『遮光』で野間文芸新人賞、05年『土の中の子供』で芥川賞、10年『掏摸』で大江健三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)