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旅芸人のいた風景 遍歴・流浪・渡世

河出文庫 お15−2

出版社名 河出書房新社
出版年月 2016年8月
ISBNコード 978-4-309-41472-0
4-309-41472-9
税込価格 814円
頁数・縦 228P 15cm

商品内容

要旨

「物乞い、旅芸人、村に入るべからず」―川端康成「伊豆の踊子」で、旅役者たちは忌避され、賎視される。放浪の被差別芸人がどうして生まれ、どう暮らしてきたか、実見を踏まえて細かく掘り下げる。被差別民が辿り着いた予祝芸の世界と、修験者の呪いから香具師の大道芸に到る芸能の起源を探る。

目次

第1章 街道に生きる遊芸民
第2章 「物乞い、旅芸人、村に入るべからず」
第3章 ドサ回りの一座と役者村
第4章 香具師は縁日の花形だった
第5章 医薬業と呪術の世界
第6章 遊芸民を抑圧した明治新政府
まとめ 旅芸人の生きてきた世界

おすすめコメント

かつて日本には旅芸人がいた。定住できない人々は、手仕事の合間、正月などには予祝芸をもって、全国を渡り歩いた。その実際を描く。

著者紹介

沖浦 和光 (オキウラ カズテル)  
1927年、大阪生まれ。民俗学者・歴史学者。桃山学院大学で比較文化論・アジア思想史を講義しつつ、各地の被差別部落の伝承と生活を聞き書きし、日本民衆文化論を構築した。2015年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)