• 本

明治の墓標 庶民のみた日清・日露戦争

河出文庫

出版社名 河出書房新社
出版年月 1990年4月
ISBNコード 978-4-309-47191-4
4-309-47191-9
税込価格 641円
頁数・縦 270P 15cm

商品内容

要旨

「栄光の明治」の象徴として語りつがれた日清・日露戦争。しかし、その勝利の陰に忘れさられた庶民の生活を見きわめずに、この「戦争の時代」を把えることはできない。傷ついた兵士の手紙、当時の新聞・雑誌記事などから、「愛国」の重荷を負った人々の怨念の世界を解き明かし、翳ある「一等国」大日本帝国の実像をえぐる。本書は、こうした民衆の記録からこの時代を描く画期となった試みである。

目次

日清戦争(「小国」の焦慮
「義戦」の構造
軍国の狂躁)
「臥薪嘗胆」(栄華と悲惨
尚武と煩悶
北清の屍)
日露戦争(諜者の群
開戦の渦
兵士の相貌)
「愛国」の重荷(ああ増税
戦時下の村
深まる亀裂)
明治の秋(勝利の悲哀
病める「一等国」
荒廃の淵で)