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イスラム2.0 SNSが変えた1400年の宗教観

河出新書 013

出版社名 河出書房新社
出版年月 2019年11月
ISBNコード 978-4-309-63114-1
4-309-63114-2
税込価格 968円
頁数・縦 267P 18cm

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要旨

グローバリゼーションの進展により、ビジネスでも、日常生活においても、異なる価値観を持つ海外の人々と触れ合う機会が増えてきた。そのなかでもとくに日本人の理解が進んでいないのが「イスラム教徒」の価値観ではないだろうか。実は近年、イスラム教徒の考え方や行動には大きな変化が見られるという。本書では、2000年以降に変化したイスラム教徒の意識と行動様式を「イスラム2.0」と名づけ、それ以前の1400年続いた「イスラム1.0」からの変化と、それを踏まえた現代の世界情勢を論じる。そして、それらを前提としたイスラム教徒との付き合い方について、具体的に提言している。著者によると、インターネットの発展と普及により、これまで一部のイスラム法学者などの宗教エリートが独占していた知識が、一般の教徒にも簡単にアクセスできるようになったことが、イスラム2.0へのアップデートを促したという。著者はイスラム思想研究者で、アラビア語通訳、上智大学アジア文化研究所客員所員。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2020年1月14日]

商品内容

要旨

ウェブにアップされた『コーラン』「ハディース」。一部の宗教エリートのものだった知識や解釈が、翻訳・検索機能により容易に直接触れられるようになる。原点回帰がすすむイスラム教徒の価値観は、SNSにより極めて早く広範囲に、そして心に深く刺さるものとなり拡散されていく。ヨーロッパでは「同化しない」イスラム教徒たちが、「移住」と「多産」によりイスラム化をすすめる、「静かなるジハード」が進行し問題となっている。突きつけられた現実に、日本はどう対処すべきか!?

目次

第1章 イスラム2.0時代の到来
第2章 ヨーロッパのイスラム化とリベラル・ジハード
第3章 インドネシアにみるイスラム教への「覚醒」
第4章 イスラム・ポピュリズム
第5章 イスラム教の「宗教改革」
第6章 もしも世界がイスラム教に征服されたら…
第7章 イスラム教徒と共生するために

おすすめコメント

インターネットの発達がイスラム教徒を覚醒させた──誰もがコーランやハディースの知識に触れることで原点回帰が起きたのだ。気鋭の研究者による、最新「イスラム教の真実の姿」。

著者紹介

飯山 陽 (イイヤマ アカリ)  
1976年生まれ。東京都出身。イスラム思想研究者。アラビア語通訳。上智大学アジア文化研究所客員所員。上智大学文学部史学科卒。東京大学大学院人文社会系研究科アジア文化研究専攻イスラム学専門分野単位取得退学。博士(東京大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)