商品内容
要旨 |
現代を、「いわゆる異端の幻想文学が正統の位置に取って代わりかねない」時代だと言ったのは渋沢龍彦自身である。これは正統と称される文学のいかがわしさを常に感じてきた作家であればこそ言えることではないだろうか。むしろ文学は常に異端と信じていたのではないか。渋沢龍彦のペダントリイは「いわゆる異端」の物語を脱構築して、いつの時代にもわれわれに必要な、異端を快楽できる方法、つまりは文学を「正統に」文学する喜びを教えてくれるのだ。 |
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目次 |
幻想博物誌 |