千里耳 つぐない屋お房始末帖
広済堂文庫 ま−10−2 特選時代小説
出版社名 | 広済堂あかつき株式会社出版事業部 |
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出版年月 | 2009年6月 |
ISBNコード |
978-4-331-61368-9
(4-331-61368-2) |
税込価格 | 660円 |
頁数・縦 | 285P 16cm |
商品内容
要旨 |
大身の武家で小者をしている男が、血の跡のついた立派な羽織を手に房が営む洗い張り屋を訪ねてきた。羽織は、三年前の寒い日、男が病のため、道端で倒れた際、どこかの若い女が着せてくれたものだという。家庭を持ち、ささやかながらも幸せな今の生活は、そのときに凍え死んでいたらありえない。血の汚れを消して、羽織の持ち主を探してお礼をしたいと小者はいう。大した稼ぎにならないと、しぶしぶながら依頼を引き受けた房だったが、案の定、手掛かりの少ない探索は難航した。だが、つぐない屋の仲間の娘・ちさが、妙なことを言い出した。羽織の女の声が聞こえると…。 |
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