ニッポンの書評
光文社新書 515
出版社名 | 光文社 |
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出版年月 | 2011年4月 |
ISBNコード |
978-4-334-03619-5
(4-334-03619-8) |
税込価格 | 814円 |
頁数・縦 | 230P 18cm |
商品内容
要旨 |
いい書評とダメな書評の違いは?書評の役割、成り立ちとは?一億総書評家時代の必読書。 |
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目次 |
第1講 大八車(小説)を押すことが書評家の役目 |
おすすめコメント
書評術を説く本には、「粗筋は丁寧に、しかし、簡潔に。たとえば一六〇〇字の書評を請け負ったら、ストーリー紹介は六〇〇字程度にとどめるのがよい」といった常識が説かれていますし、かつてのわたしもそう考えていました。でも、今は少し違った考えを持っています。粗筋紹介も評≠フうちだと思うようになったのです。というのも、本の内容を正確に深く理解している書き手による粗筋紹介と、トンチンカンな解釈しかできていない書き手の粗筋紹介は「これが同じ本について書いたものなのか」というほど違うからです。(略)つまり極端な話、粗筋と引用だけで成立していて、自分の読解をまったく書かない原稿があったとしても、その内容と方法と文章が見事でありさえすれば立派な書評だと今のわたしは考えているのです。