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「がん」では死なない「がん患者」 栄養障害が寿命を縮める

光文社新書 818

出版社名 光文社
出版年月 2016年5月
ISBNコード 978-4-334-03921-9
4-334-03921-9
税込価格 858円
頁数・縦 225P 18cm

商品内容

要旨

がん患者の多くが感染症で亡くなっている。歩いて入院した人が、退院時にはなぜか歩けなくなっている。入院患者の3割は栄養不良―。まさに「病院の中の骸骨」とも言うべき高度栄養障害の患者がたくさんいる。こうした実態の背景には、栄養管理を軽視してきた日本の病院の、驚くべき「常識」があった。人生最後のときまで食べたいものを食べ、がんを抱えてでも、本来の寿命まで元気に生き抜くことはできる。そのために、私たちが知っておきたいことは何か。超高齢社会において、医療はどう変わらなければならないのか。チームによる栄養管理体制を日本に築いた医師による、医療改革の書。

目次

序章 病院で「栄養障害」がつくられる
第1章 がんと栄養をめぐる誤解
第2章 症状や病気がちがえば栄養管理も異なる
第3章 老いと栄養
第4章 栄養についてもっと知る
終章 食べて治す

おすすめコメント

実はがんそのもので死ぬ人は18%にすぎず、栄養障害に伴う感染症で死ぬ人が82%。栄養障害を見直すことで、日本の医療を見直す。

著者紹介

東口 高志 (ヒガシグチ タカシ)  
1957年生まれ。1981年三重大学医学部卒業、三重大学医学部第一外科入局。1987年三重大学大学院医学研究科修了。1990年米国オハイオ州シンシナティ大学外科学講座リサーチフェロー。三重大学医学部第一外科講師、鈴鹿中央総合病院外科医長、尾鷲総合病院外科・手術室部長、同院副院長などを経て、2003年より藤田保健衛生大学医学部外科・緩和医療学講座教授。日本静脈経腸栄養学会理事長。日本緩和医療学会理事。1998年日本初の全科型栄養サポートチーム(NST)を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)