パパ活の社会学 援助交際、愛人契約と何が違う?
光文社新書 972
出版社名 | 光文社 |
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出版年月 | 2018年10月 |
ISBNコード |
978-4-334-04378-0
(4-334-04378-X) |
税込価格 | 858円 |
頁数・縦 | 233P 18cm |
商品内容
要旨 |
女性が年上の男性とデートをして、見返りに金銭的な援助を受ける「パパ活」が広がりを見せている。何が彼女ら彼らをパパ活に駆り立てるのか?パパ活に関わる女性・男性へのインタビューを敢行し、交わされる金額、年齢・職種、主戦場である交際クラブについてなど、生の情報を掲載。そこから見えたのは、複雑化・多様化した現代の価値観を最も強く映し出す鏡としてのパパ活の姿である。既存の制度や規範、世間体―社会の衣を脱いだ先にある「生の人間関係」のリアルとは?多様性が賛美されているにもかかわらず、価値観の異なる他者に対する不寛容と排除の圧力が強まりつつある社会は、刻々と変化していくこうした新たな人間関係の在り方を許容できるのか?自由恋愛の最果ての地、「父なき時代」の現在を描き出す。 |
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目次 |
第1章 私、パパ活でやっと普通に生きられる |
おすすめコメント
近年メディアで取り上げられるようになった「パパ活」とは特定少数の男性と愛人契約を結ぶこと。10代〜20代の「若者の貧困」としてのパパ活、20〜30代の「ビジネス」としてのパパ活、40代の「純愛」としてのパパ活……こうした多様な「パパ活」の世界、その中でぶつかり合う男女の欲望を描き出す。また、こうした「パパ活」的なグレーな現象に私たちの社会が向き合うため=多様かつ複雑な性愛関係を理解・受容するために必要な条件を探っていく。著者は一般社団法人ホワイトハンズ代表理事として、「新しい性の公共をつくる」を理念に、社会的な切り口で現代の性問題の解決に取り組んでいる。著書に『はじめての不倫学』(光文社新書)など。